2011年12月12日

英雄伝説には標準パターンがある

英雄はきわめて高貴な両親の子供、たいていは王子である。
彼の誕生に先立って、禁欲生活、あるいは長期の不妊、あるいは
外的な力による禁止や妨害の結果としての両親の密会などの
困難がある。
妊娠期間中、あるいはそれよりも早く、彼の誕生を警戒するように
との告知(夢、神託)が現れる。これはたいていの場合、父親にとって
の危険を告げる脅威的なものである。
そのため、生まれたばかりの子供は、たいていの場合、父親あるいは
父親の代理する人物の指示によって、殺されるか棄てられる
定めとなるが、常のことのように、子供は小さな箱の中に入れられ
水に流される。
ついで、その子供は、動物あるいは身分の卑しい人(牧人)によって
救われ、牝の動物あるいは身分の卑しい女性によって乳を与え
られる。
成人するにいたって、かってのその子供は、波乱万丈の道を辿って
高貴な両親に再会し、一方では父親への復讐を遂げ、他方では
その真の素性を認められ、偉大な権力と栄光を得る。

これは最近読んでいるフロイトの‘モーゼと一神教‘の一節である。
こんなことが本のごく最初に書かれていることから感じられるように
とても面白い本である。
とにかく、英雄伝説をパターン化しているところが面白いし、たしかに
納得である。

ちなみに、ラブロマンスの標準形はトリスタンとイゾルデだと
思っている。理由はロミオとジュリエットはこれを下敷きにして
いるし、ウエストサイドストー^リーはロミオとジュリエットを下敷きに
しているから、、、、

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コメント

フロイトは実はアメリカの大社会学者によれば4大社会科学者の中に入っていて、心理学と勘違いしている人が多いけれどもむしろ社会科学だと思います。
心理学は意識を対象とし、精神分析は無意識を対象とします。
高校教科書の心理学は古すぎで学者も文句たらたらですが文科相様がね〜
既にこれで構造主義的神話分析が始まっていますね。
構造主義創始者レヴィ・ストロースは人類学者です。
「民族幼年期における精神分析」等社会科学だと思います。
4大社会学者筆頭のウェーバーにも通じる。
まあ、理系も含め総て根幹は哲学です。


追記 
レヴィ・ストロースは自分のアイデアの源泉をマルクス、フロイト、地層学と言っていました。
共通点は表層ではなく隠れている構造を見る事ですよね?
マルクスの思考も凄いです。いつも重要な仕事の前にマルクスを読んで頭を活性化させたとレヴィは発言しています。

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